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<会津身不知柿>風評に負けず 6年ぶり輸出

発送式で会津身不知柿が入った箱をトラックに積み込む関係者

 福島県会津地方特産の「会津身不知(みしらず)柿」について、会津美里、会津坂下の両町と会津よつば農協(福島県会津若松市)でつくる「会津みしらず柿販路拡大促進協議会」は1日、東京電力福島第1原発事故後に中断していた海外輸出を6年ぶりに再開した。会津身不知柿は今年4月の凍害で収穫量は減る見込み。関係者は「こんな時だからこそ積極的に売り込みたい」と意気込む。
 今年はタイとマレーシアに計約10トンを輸出。現地のデパートなどで1個300〜400円の高級品として販売される。
 会津美里町の永井野選果場であった発送式では、タイ向けの約1トンがトラックに詰め込まれた。会津よつば農協の長谷川正市専務は「大玉でおいしい柿が生産できた。会津身不知柿の飛躍の年にしたい」と力を込めた。
 両町などは2008年から、年間最大約1.2トンをタイとシンガポール、香港に輸出。原発事故で中止を余儀なくされたものの、福島県産品の輸出が徐々に再開してきたことから、昨年秋に協議会を設立し、海外販路の拡大につなげる輸出の再開準備を進めてきた。
 4月の降霜では、会津若松市を中心に深刻な被害を受けた。協議会によると、会津美里、会津坂下の両町でも収穫量が例年比で4〜5割減る見込みという。同農協果樹部会生柿部会長の渡部三郎さん(63)は「原発事故の風評被害はまだまだあるが、輸出によって国内の人にも安全安心だと分かってもらえればありがたい」と語った。


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2016年11月02日水曜日


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