宮城のニュース

「エル・ファロ」町中心部へ 観光に期待

移設計画が浮かび上がったエル・ファロ。最大で約150人が宿泊できる

 東日本大震災で被災した宮城県女川町で、トレーラーハウスを利用した宿泊村「エル・ファロ」を町中心部へ移設する計画が浮上していることが2日、関係者への取材で分かった。現在地で土地区画整備事業が迫っていることなどが理由。関係者は「移設された場合、復興まちづくりの中心エリアで滞在型観光が推進される」と期待する。
 エル・ファロは2012年12月、清水地区の町営住宅跡地にオープン。被災した町内の旅館経営者4者で設立した「女川町宿泊村協同組合」が運営する。移動可能なトレーラーハウス40台を備え、約60室で最大約150人が宿泊できる。
 移設候補地は町有地約7000平方メートルで、現在地から約1キロ南。JR女川駅や町営「女川温泉ゆぽっぽ」、商店街「シーパルピア女川」などの施設に近い。
 現在地では17年度に土地区画整備事業が始まる予定。組合は移設先の土地を探したが、自前での確保が難しい状況だという。
 町は被災した町内の宿泊事業者に再開の意向を確認しているが、現時点で「再開を検討している」と答えたのは組合メンバーだけという。組合と町、町議会などは今後、計画について協議する見込み。正式決定した場合、町は震災関連特例条例に基づき町有地の賃料を5年間無償とし、組合を側面支援するとみられる。
 町の統計によると、15年の観光客入り込み数は約38万人。うち9割を日帰り客が占め、宿泊客は約2万7000人にとどまる。
 組合理事長の佐々木里子さん(47)は「移設が実現すればありがたい。一層のサービス向上に努め、女川の復興や発展に貢献したい」と話す。


関連ページ: 宮城 社会

2016年11月03日木曜日


先頭に戻る