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秋田の酒と果物お届け 東京から移住し起業

10月中旬まで配送していたぶどうと日本酒のセットを手にする矢野さん

 東京から秋田県横手市に移住し5月に起業した矢野智美さん(33)が、ともに秋田県産の果物と日本酒をセットにした配送事業「フルートリート」を7月に始めた。知名度は低いものの味は確かな秋田の産品を一緒に届けるサービスは、贈答用に県外からも注文が来るなど人気を集めている。

 フルートリートは1カ月に1度、桃やブドウ、リンゴなど秋田県産の旬の果物と日本酒を宅配する。「両者のハーモニーを味わってほしい」(矢野さん)と、日本酒はその果物に合った銘柄を選ぶ。
 東京で生まれ育った矢野さんは両親が秋田県羽後町出身で、幼い頃から秋田に親しんだ。お茶の水女子大を卒業後、大手コンサルティング会社で働きながら、グロービス経営大学院で経営学修士(MBA)を取得した。
 転機となったのは2014年。羽後町の祖母が亡くなり、秋田との縁がなくなった。漠然と会社に勤め続けることに疑問を感じていた時期でもあり、秋田で何かできないかと考えた。
 着目したのが秋田の果物だった。「おいしいのに知名度が低い。日本酒と組み合わせることで、魅力を伝えられるのではないか」
 矢野さんは自分のビジネスプランを、県外の若者の移住と起業を後押しする県の「土着ベンチャー(ドチャベン)」に応募。金賞を受賞した。周囲の反対を振り切って移住を決め、今年5月に会社「秋田ことづくり」を設立した。
 矢野さんがサービスを通して届けたいのは「食材そのものだけでなく、生産者の手間と情熱」。セットの中には、生産者の思いや食べ頃をつづったポストカードも同封している。
 セットは、果物1〜2人分とオリジナルボトル入りの日本酒300ミリリットルで5400円。10月中旬〜11月末は、横手市平鹿町産のリンゴとのセットを届ける。注文方法は1カ月分、3カ月分の2通りある。連絡先は秋田ことづくり050(3634)7015。


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2016年11月03日木曜日


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