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<安達太良山>マグマ噴火想定 マップ作成

安達太良山のマグマ噴火を想定した火山防災マップ

 福島県二本松市は西部の安達太良山(1709メートル)の噴火に備える火山防災マップを作った。被害が大きい冬季の「マグマ噴火」を想定。阿武隈川など河川沿いの大半は融雪で2メートル以上浸水する恐れがあるとし、30カ所以上の避難所を明記した。
 被害は過去1万年を分析し、全噴火があった「沼ノ平火口」(福島県猪苗代町)からの噴火を想定。マグマ噴火の被害は水蒸気噴火の6倍規模という。
 被害想定では、融雪による泥流で、川沿いは噴火後30分以内〜1時間以内には2メートル以上浸水。阿武隈川と支流の杉田川の合流点に近いJR東北線杉田駅周辺は、特に被害が広がる。倒壊や住宅浸水の被害は約1800世帯約6000人に及ぶ。
 西風の場合、市内のほぼ全域で降灰があり、市役所周辺でも10センチ近く積もる。
 マップは泥流到達までの時間や浸水の高さを色分けで表示。避難所への大まかな方向を矢印で示した。市は市内全約1万9000世帯と病院や学校、観光施設などに配布。マップに基づく避難訓練も行う予定だ。
 安達太良山では1900年7月の水蒸気噴火で72人が死亡した。市によると、マグマ噴火は過去1万年で8回以上発生した。現在の噴火警戒レベルは1(火山であることに留意)。安達太良山の火山防災マップは周辺の福島市、郡山市、猪苗代町なども作っている。


2016年11月03日木曜日


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