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<ベガルタ>復興の光担った 点取り屋去る

サポーターによる感謝のメッセージの前で別れを告げるウイルソン選手=3日、仙台市泉区のユアテックスタジアム仙台

 今季限りで退団するサッカーJ1仙台のエースストライカー、FWウイルソン選手(31)が3日、仙台市泉区のユアテックスタジアム仙台であった磐田との今季最終戦後の退団セレモニーでサポーターに別れを告げた。入団した2012年にチーム史上最高のリーグ2位となる躍進に貢献した点取り屋は、温厚な人柄で親しまれた。
 過去の外国人選手で最長の5年間在籍し、リーグ戦通算40得点。MF梁勇基選手(34)は「我を出さず、自分でも(攻めて)行けるし、周りも生かせる。苦しい試合も彼の力で勝ったことが多かった」と戦友を敬う。
 13得点した12年はクラブ史上初めてリーグのベストイレブンに選ばれ、13年も13得点と輝いた。負傷に泣いた14、15年は4得点ずつと失速し、今季は控えも多く6得点。9月中旬に太ももを痛めて以降は戦列を離れた。
 磐田戦前日の2日、ウイルソン選手は泉区のクラブハウス前で、記念撮影を求める数十人のサポーター一人一人に笑顔で応じた。東日本大震災後のチームをけん引した立役者に、東松島市の大学4年熊谷尚哉さん(21)は「全てのゴールが記憶に残る。復興の光を担ってくれた」と感謝した。
 磐田戦はベンチ外だったが、サポーターは試合中、ウイルソン選手の応援歌を合唱。退団セレモニーでは、選手たちがリフティングでリレーしたボールをウイルソン選手へつないで感謝を表した。
 仙台で栄光と挫折を経験した背番号9。セレモニーでは「(退団は)残念な気持ち。選手は家族のように接してくれ、サポーターからもいろんなメッセージを頂いた。いい思い出でいっぱい」と語り、名残惜しそうだった。選手として再び輝く機会を待つ。「J1でもJ2でもいい。また強いウイルソンに戻ってプレーしたい」。敬愛する日本での再スタートを目指す。


2016年11月04日金曜日


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