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<全町避難>双葉と埼玉・加須 友好都市に

友好都市の盟約を結び、町旗と市旗を交換した伊沢町長(右)と大橋市長

 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県双葉町が3日、事故後に多くの町民と役場が身を寄せた埼玉県加須(かぞ)市と友好都市の盟約を締結した。加須市には今も500人近くが避難しており、交流をさらに深めることを誓った。
 双葉町が仮役場を置くいわき市で締結式があり、両市町関係者約100人が出席。伊沢史朗町長、大橋良一市長らが盟約書に署名し、町旗と市旗を交換した。
 大橋市長は「双葉町の皆さんが笑顔で町に戻れる日まで、精いっぱい支援する」とあいさつ。伊沢町長は「明日も見えない状況で加須市に着いた時、『心からお待ちしておりました』という横断幕に町民は一筋の希望を感じ、涙があふれた」と振り返り「感謝の念を後世に引き継ぎ、友好の絆を強くしていきたい」と述べた。
 加須市では旧騎西高校舎が双葉町の避難所となり、2011年3月末に町民1000人以上がバスで到着。一時は1423人が暮らし、役場機能も2年3カ月間、校舎内に置かれた。
 旧騎西高校舎からは13年12月に最後の入居者が退去したが、今も141世帯475人(8月末現在)が市内で生活し、小中学校に48人が通学している。
 締結式に出席した町行政区長会長の石田翼さん(73)は「騎西高で4カ月間、避難生活を送った。今はいわきに住んでいるが、加須は忘れられない特別な場所。友好都市になってうれしい」と話した。


2016年11月04日金曜日


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