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<宮古市>新庁舎着工 防災拠点に

宮古市役所を含む中心市街地拠点施設の完成予想図

 岩手県宮古市役所本庁舎など3施設をJR宮古駅南側に移転集約して新たに整備する「中心市街地拠点施設」が着工し、現地で4日、安全祈願祭があった。街の顔としてにぎわい創出を図るとともに、東日本大震災の教訓を生かして防災機能を備える。2018年7月の完成を目指す。
 震災の津波で被災した市役所本庁舎と宮古保健センターを移転し、市民交流センター(仮称)を新設する複合施設となる。鉄骨6階で延べ床面積は1万4068平方メートル。総事業費は110億円。
 現在の本庁舎は津波で2階まで浸水して停電し、一時孤立した。新施設の建設地は西に約800メートルの津波浸水区域外だが、用地を1.5メートルかさ上げする。
 新庁舎は自家発電機を整備するほか、水や食料を備蓄。災害時には周辺住民や駅利用者の一時避難場所として、2000人以上を3日間収容できる。
 駅の南北をつなぐ避難通路(自由通路)も設けて人の移動を促し、にぎわいの創出を狙う。市民交流センターには多目的ホールや音楽スタジオを整備する。
 現庁舎は解体し、跡地には観光施設や市民交流施設を整備する方針。市民検討委員会と市が17年度中に基本計画を策定する。
 安全祈願祭には工事関係者ら約120人が参加し、くわ入れなどをした。山本正徳市長は「震災から5年7カ月がたったが、復興はまだ数年から数十年かかる。施設は安心安全なまちの中心になる」と話した。


2016年11月05日土曜日


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