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<山形知事選>吉村知事に推薦続々 焦る自民

 任期満了に伴う山形県知事選(2017年1月22日投開票)で、3選立候補を表明している現職の吉村美栄子氏(65)に対する各種団体や企業からの推薦、支援表明が相次いでいる。来年1月5日の告示まで2カ月。自民党は独自候補の擁立を模索しながら、いまだ党内の意見集約もままならず、着々と進む現職陣営の選挙態勢づくりに焦りの色を濃くしている。
 吉村氏の後援会によると、これまで推薦を得たのは各種団体が約100団体、企業が約270社に上る。吉村氏が出馬表明をした9月20日直後から推薦が相次いでいるという。
 県農協政治連盟(農政連)は早々に推薦を決めた団体の一つ。高谷尚市会長は「県産品のトップセールスに尽力してくれるなど2期8年の実績を評価した」と説明する。農政連は、他に候補者が出ても推薦は出さない方針だ。
 吉村氏は民進党に近いが、西村山郡の4町と最上地方の7町村の議長会がそれぞれ推薦を出した。議長の大半は自民党系だ。
 金山町議会の柴田清正議長は「地域事情もあり党派を超えて決断した。自民党から候補者が出ていないので現職しか選択肢がない」と話す。
 選挙戦となった場合、2013年の前回知事選同様、民進、社民、共産3党と連合山形が支援する陣立てになる可能性が高い。ただ、吉村陣営は現在までのところ、いずれの政党にも推薦や支援の要請をしていない。
 「県民党」を掲げる吉村氏が支援要請するとすれば、自民党を含めた各政党に依頼を出すことになるという。ある関係者は「陣営内に無投票当選を期待する声があり、自民党を刺激したくない」と明かす。
 自民党県連内には、県議の大内理加氏(53)を推す声はあるが、擁立作業は足踏み状態が続いている。
 告示まで2カ月となり、13年の知事選に続いて無投票となる可能性もある。知事の2期連続無投票当選は、全国的に見ても滋賀(1978年と82年)、高知(2011年と15年)の2例しかない。
 自民県議の1人は「現職相手に、この時期になって候補者の擁立作業が終わっていないこと自体が想定外。12月初めからは県議会が始まるため、県議は身動きが取れなくなる」と漏らす。先行きが見通せない中、外堀が埋められていくような状況に、自民党関係者の焦燥感は一層深まっている。


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2016年11月05日土曜日


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