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復興支援に感謝 歌手金野さんが海外公演で熱唱

パリで開かれた日本の若者文化イベントで歌った金野さん=7月

 岩手県一関市出身の歌手金野貴明さん(39)が7月、パリとロンドンで日本の若者文化を紹介する大規模イベントに出演し、東日本大震災の復興支援に対する感謝を伝えた。自然災害や紛争が絶えない世界で、絆の大切さを音楽活動を通じて発信し続けるという。
 金野さんは2012年、被災地発信ソング「未来への扉」を制作した。岩手、宮城、福島3県などを回り、被災した住民ら約700人の歌声を収録したCDを発売した。
 今年7月、初めての海外公演の機会があった。パリで開かれたジャパンエキスポとロンドンであったハイパージャパン。いずれも日本の若者文化などを紹介するイベントで計約34万人を動員した。金野さんはオリジナルアレンジを施した日本のアニメソングに続き、「未来への扉」を熱唱した。
 「現地では知らない曲のはずが、観客が一緒に手を振ったり、歌ったりしてくれた。『ありがとう』を直接伝えられてよかった」と振り返る。
 社長を務めるティートックレコーズ(東京)は、昨年9月の関東・東北豪雨で大規模に浸水した茨城県常総市にスタジオがあり、地元の復興イベントに積極的に参加している。
 台風10号の豪雨で甚大な被害が出た岩手県岩泉町にも特別な思いがある。「龍泉洞にひらめきを得た作曲を考えたこともあった。子どもの時から大好きな所だけにとてもショックだ」と語る。
 自らの原点「アニソン」を軸に、そうした海外ファンの心をつかむのが今後のテーマ。その一方で「震災以降も大きな天災が続いてる。人ごとではないことを訴え続けたい」と被災地に目を向け続ける。


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2016年11月05日土曜日


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