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町内会加入率8割切る 地域課題浮き彫りに

 仙台市の町内会加入率が1989年の政令市移行以来、初めて8割を割り込んだことが分かった。6月1日現在の加入率は79.6%で、ピーク時の8割程度にとどまる。転入世帯の増加や若年層を中心としたライフスタイルの変化などが要因とみられる。
 加入率の推移はグラフの通り。90年の91.7%をピークに減少傾向が続いている。市内5区の加入状況は泉区が87.1%で最も高く、若林区81.1%、太白区80.3%、宮城野区79.4%。最低は青葉区の74.5%だった。
 単位町内会数も微減傾向にあり、2012年の1398件から16年は1381件に減った。役員の高齢化や担い手不足などから、解散や合併を選択する町内会も出ている。
 青葉区のマンション町内会は7月、秋の芋煮会や町内清掃、花見の開催などが役員の負担になることを理由に解散を決めた。関係者によると、会長のなり手が現れず活動継続が難しくなった。
 町内会との関係の希薄さや住民間の交流の乏しさも加入率低迷の背景にある。
 町内会がない青葉区のマンションに住む女性(60)は「近隣住民と付き合いは多くないが、特に支障はない」と説明。夫の転勤で数年前に市内に転入した宮城野区の女性(42)は「地域のことをよく知らないので、役員などを頼まれたら断るかもしれない」と明かす。
 市の担当者は「町内会は地域コミュニティーの核。市民と協力しながら町内会を取り巻く課題の解決に取り組みたい」と話すが、加入率向上の有効な手だては特にないのが現状だ。


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2016年11月06日日曜日


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