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<世界津波の日>避難広報、ドローンで実験

拡声器とカメラを搭載したドローンを使った実証実験。上空から撮影した映像が後方のモニターに映し出された=5日午後1時40分ごろ、仙台市若林区の深沼海岸

 国連が昨年12月に定めた「世界津波の日」の5日、津波の脅威に理解を深め、東日本大震災の教訓を発信するさまざまな啓発行事や訓練が各地で展開された。仙台市沿岸部では、最新技術を津波防災に生かす実証実験が行われ、住民が参加する避難訓練もあった。2004年のスマトラ沖地震による津波で大きな被害を受けたインドネシアでは、命を守る防災教育の大切さを確認し合った。

 仙台市とNTTドコモは5日、東日本大震災の津波で大きな被害が出た若林区荒浜地区の深沼海岸で、小型無人機「ドローン」を使って津波避難の広報を行う実証実験を行った。NTTドコモによると、津波避難の広報にドローンを活用する実験は全国で初めて。
 拡声器とカメラを搭載したドローンが高度約30〜50メートルを旋回しながら、「大津波警報発表」「巨大な津波の恐れ」と避難を呼び掛ける音声を流した。飛行速度や高度を変えて聞こえ具合を確かめ、最適な高度や音量などを測定した。
 上空から撮影した映像を青葉区役所内の市災害情報センターと、荒浜地区に設置したモニターに中継する送信技術も実験した。
 市危機管理室の吉川勝元参事は「広報の内容はとてもクリアに聞こえた。広報車やヘリコプターによる避難広報の課題をドローンによって解決できるのではないか」と手応えを語った。
 市とNTTドコモは8月、情報通信技術を活用したまちづくりに向けて連携協定を結んでおり、実証実験はその一環。今後も新技術の実用化に向け、課題を共に探る方針という。


2016年11月06日日曜日


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