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<高校サッカー>聖和学園3連覇

仙台商−聖和学園 前半18分、聖和学園・原科が先制ゴールを決める。GK斎藤

 全国高校サッカー宮城県大会は5日、仙台市泉区のユアテックスタジアム仙台で決勝が行われ、聖和学園が初優勝を狙った仙台商を4−3で破り、3年連続4度目の全国大会出場を決めた。
 聖和学園は原科勇我の3戦連続となるゴールや大八木隆斗の2得点などで主導権を握り、終盤に猛反撃を見せた仙台商を1点差で振り切った。
 全国大会は12月30日から東京・駒沢陸上競技場など首都圏で開催される。決勝は来年1月9日、さいたま市の埼玉スタジアム2002で行われる。組み合わせ抽選会は11月21日にある。

◎ドリブルで突破口

 ▽決勝
聖和学園 4/2−0/3 仙台商
       2−3
▽得点者【聖】原科、大八木2、藤井【仙】高橋一、梅津(PK)武内

 【評】聖和学園が攻め勝った。ドリブルで相手守備を崩し、前半18分に原科、24分に大八木が得点。後半10分に一人で持ち込んだ藤井が決め、3−1の36分にはスルーパスを受けた大八木のゴールで突き放した。仙台商は後半、3点を挙げて粘ったが、及ばなかった。

<仙台商の粘り実らず>
 仙台商は初優勝を逃したが、終了間際に1点差まで追い上げた。氏家監督は「選手たちの強い気持ちが出て、もう少しというところまでやってくれた」と粘りをたたえた。
 梅津主将が「決勝の雰囲気にのまれ、相手との経験の差を感じた」と言う前半に2点を奪われた。それでも、後半は0−3から高橋一がゴールを奪うと、1−4の38分に梅津主将のPKで2点差。ロスタイムには武内が「ここで決めないと後がない」と集中し、ループシュートを決めた。
 最後まで諦めず聖和学園を追い詰めた。梅津主将は「後半は相手の良さを消すサッカーができた。最高の決勝だった」と振り返った。

◎酷評ばね 攻撃力磨く

 「ドリブラーパラダイス聖和」。スタンドの応援団が掲げたパネルの言葉通り、聖和学園が個人技で仕掛けるサッカーを存分に展開し、3連覇を飾った。小倉主将は「うちの持ち味は攻撃力」と胸を張る。
 初優勝が懸かって硬さが見えた仙台商とは対照的に中盤で躍動。密集に切り込むドリブルで相手守備を崩した。前半18分と24分には共に鈴木智がスルーパスで原科の先制と大八木の2点目を演出。後半10分には藤井が約30メートルを突破し、冷静に右足で流し込んだ。
 チーム最多のシュート5本を放った藤井は「守ったら聖和じゃない」と笑顔で言う。終盤は押し込まれたが、後半36分に大八木が4点目を奪い、「攻撃こそ最大の防御」(小倉主将)との姿勢は揺るがなかった。
 3年生は当初、加見監督らから「(チーム)史上最弱」と酷評されたという。「パスで逃げる場面が多かった」(加見監督)選手たちは悔しさをばねに自主練習で技術を磨き、ドリブルに自信を持った。藤井は「監督の厳しい言葉で強くなれた」と感謝する。
 過去3回の全国大会はいずれも2回戦敗退。周囲に「史上最強」と言わしめようと、藤井は「勝つことも大事だが、自分たちのサッカーで衝撃を与えたい」と意気込んだ。(原口靖志)


2016年11月06日日曜日


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