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感謝 元気 歌に乗せ 被災高校生ユニット

イベントに出演し、歌声を披露するカメリアスのメンバー。試験や部活動で全員がそろわないこともある=大船渡市

 岩手県大船渡市に住む女子高生4人のユニット「カメリアス」が、市内外で音楽活動を展開している。メンバーたちは小学5年のとき、東日本大震災を経験した。支援に感謝し、元気を届けたいと歌声を響かせる。

 4人は大船渡高の紀室杏樹さん(16)と佐藤玲花さん(17)、高田高(陸前高田市)の鈴木愛佳(まなか)さん(17)と河野紗奈さん(17)で全員2年生。ユニット名は市の花ツバキの英訳「カメリア」と沿岸部の「リアス式海岸」にちなんだ。
 プロデュースは、大阪市のシンガー・ソングライターで市の「さんりく・大船渡ふるさと大使」を務める河野ひろムさん(41)が手掛ける。
 河野さんは震災後、各地で寄付を募り、大船渡市内の学校に届けてきた。支援への感謝を表した「ありがとう」を作詞作曲し、歌い手を市民から公募したのを機にユニットが誕生した。今年7月、市内外の祭りなどへの出演を始めた。
 ご当地アイドルではない。ステージでは持ち味の歌唱力で「ありがとう」や市のPRキャラクター「おおふなトン」のテーマソングを披露する。進学や就職の準備を考え、活動は原則本年度限りの予定という。
 震災について「悲しみだけでなく、町全体で力を合わせて頑張ろうという気持ちが強くなった」(鈴木さん)「経験を伝えるのは苦しいことだが、逃げてはいけない」(佐藤さん)とそれぞれ思いを抱く。
 出演する会場では、同じように被災した地域を支援するため寄付を募る。リーダーの紀室さんは「大船渡に思いを寄せてくれてありがとうという気持ちや、復興に向かって歩んでいることを伝えたい」と話す。


2016年11月06日日曜日


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