宮城のニュース

<ほっとタイム>住民に寄り添い8年

住民と談笑する「タケちゃん」こと武田所長(左)

◎交番の「タケちゃん」地域を守る

 小学校低学年の男女3人が、道端で拾った1円玉を駐在所に届けに来た。
 「学年と名前を教えてね。ありがとう」
 宮城県多賀城市の塩釜署大代駐在所に勤務する武田一貴所長(38)が笑顔で応じた。
 交番勤務は2、3年が多いが、異例の8年目。住民から「タケちゃん」と呼ばれ、親しまれている。
 東日本大震災の発生直後、砂押川の水が引いたことに気付き、「津波が来る」と直感した。道路規制で使うパイロンを県道23号に設置し、仙台方面に向かう車を体を張って止めた。
 「仕事だ。通せ」「恨まれてもいい。行くな」。こんなやりとりをしたトラック運転手から後に「ありがとう」と感謝された。
 震災後は「炊き出しのスープだよ」「いなりずしを作ったよ」と差し入れが相次いだ。「タケちゃんにいなくなられちゃ困る」と語るすし店店主(60)も、タケちゃんに命を救われた。
 「住民に寄り添う」をモットーとするタケちゃんが地域の安全を守る。(報道部・千葉淳一)


関連ページ: 宮城 社会

2016年11月07日月曜日


先頭に戻る