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<復興マラソン>仮設暮らし感謝胸に力走

感謝の気持ちを込めて横断幕を手にする渡波中の生徒たち

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市で6日に開かれた第2回いしのまき復興マラソンに、プレハブの仮設校舎で学ぶ石巻市渡波中の全校生徒318人が参加した。コース近くにある仮設校舎の利用は本年度で最後。3キロの部門で290人の生徒が力いっぱい走って被災地を元気づけ、他の生徒もボランティアで大会運営を手伝い、感謝の気持ちを表現した。
 生徒たちは手書きのメッセージ入りゼッケンを体操服に着けて出場。スタートの合図で一斉に駆けだすと、「ありがとう」「絆」「笑顔」「石巻を全力で盛り上げよう!」などのメッセージが背中で揺れ、他のランナーや応援する地域住民の目を引いた。
 同校は震災で津波被害を受け、生徒たちは2011年9月からコース近くの稲井小校庭の仮設校舎で学ぶ。来年4月、渡波地区に建設される新校舎へ移る。
 仮設校舎を使うのが最後となる本年度は「感謝」をテーマに学校生活を送っており、復興マラソンはその一環として学校挙げての参加を決めた。
 3年高橋愛結(あゆみ)さん(15)は「不便なときもあったけれど、工夫しながら厳しい環境で過ごせた。地域にも家族にも支えられ、勉強できることに感謝したい」と強調。2年渡辺海里さん(14)は「来年から新校舎に移れるのはうれしい。復興に向けた活動に参加できて良かった」と語った。
 出場しなかった生徒たちはゴール前で「報恩謝徳」と書いた横断幕を掲げたり、荷物整理を手伝ったりして大会に携わった。
 中塩栄一校長は「生徒たちはみんな参加意欲が強く、寒い中でも無事に完走できて良かった」と振り返った。


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2016年11月07日月曜日


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