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旧満州引き揚げ苦難語る 戦争反対訴え

尾形さん(手前)の話に耳を傾ける松山高の生徒たち

 第2次世界大戦終了後、旧満州(中国東北部)から引き揚げた体験を語り継ぐ宮城県大崎市松山の尾形京子さん(80)が4日、同市の松山高(生徒167人)で講演し、2年生35人に帰国までの苦労を語った。
 尾形さんは家族と一緒に5歳で満州に渡り、8歳で終戦を迎えた。逃げる途中、敵に見つからないように泣き叫ぶ赤ん坊を畑に置き去りにするのを見たり、栄養失調や伝染病で弟や友人を失ったり、つらい出来事の連続だったという。
 尾形さんは自作のスライドをスクリーンに映しながら、引き揚げ体験をまとめた著書を朗読。「32万人の満蒙(もう)開拓団のうち8万人の命が戦争で失われた。尊い犠牲を無駄にしてはいけない。悲惨な戦争は絶対反対」と強く訴えた。
 講演は、生徒たちに戦争について知ってもらおうと学校が企画。平吹亮人さん(17)は「戦争のことに興味はなかったが、話を聞きながらスライドを見て、経験したくないと強く感じた」と話した。


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2016年11月07日月曜日


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