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小林多喜二の母の人生描く 映画製作進む

大館市で撮影した映画の1シーン(現代ぷろだくしょん提供)

 秋田県大館市出身のプロレタリア作家小林多喜二(1903〜33年)の母セキを題材にした映画「母−小林多喜二の母の物語−」(山田火砂子監督)の製作が進んでいる。セキが家族や周囲の人に心優しく接し、多喜二の成長に影響を与えた様子を描く。
 多喜二は秋田県旧下川沿村(現大館市)の農家に生まれ、4歳まで過ごした。労働問題を題材にした「蟹工船(かにこうせん)」などの作品を発表。29歳の時、特高警察の拷問を受け殺害された。
 原作は作家故三浦綾子さんの同名小説。大館市や北海道、東京で撮影した。セキ役は寺島しのぶさんが務め、多喜二の遺体と対面した場面では、拷問の惨状を訴える姿を熱演した。
 大館市では10月、セキの幼少期を回想するシーンなどを撮影した。駐在警察官役を徳光和夫さんが演じ、村長役で福原淳嗣大館市長も出演した。
 監督の山田さんは「はだしのゲン」など戦争や平和を題材にした映画を数多く手掛けた。「子どもを生きて帰してほしいという思いは、戦地で犠牲になった若者の母もセキも同じだったはず。映画を通じて平和の尊さを訴えたい」と話す。来年1月中旬に公開予定。


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2016年11月07日月曜日


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