山形のニュース

<この人このまち>自然と共生良さ再発見

<くろだ・みか>1966年東京生まれ。大学卒業後、日本航空国際線客室乗務員。99年、米沢市に移住。子育てしながら山形大で修士号取得(ものづくり技術経営学)。人材育成会社経営の傍ら山形大や高校、専門学校の非常勤講師、米沢市教育委員などを務める。

 米沢市の黒田三佳さん(50)は「里山ソムリエ」という肩書を持っている。17年前、かつて旅で訪れ魅了された同市に、家族3人で東京から移住してきた。以来、自宅のログハウスに隣接する古民家を開放し、新しく出会った人々とさまざまなイベントを仕掛け、里山での暮らしの楽しさを伝え、広めている。(米沢支局・相原研也)

◎里山ソムリエ 黒田三佳さん(50)

 −里山ソムリエとは。
 「4年ほど前からフェイスブックで『里山ソムリエな日々』というタイトルで日常生活をつづっていたら定着し、昨年、知り合いが商標登録してくれました。それから公に名乗り、里山での暮らしの魅力などを発信しています」

 −里山暮らしの魅力はどんなところですか。
 「一人娘が3歳の時、米沢に移住しました。一時期デンマークに住み、自然と共生しながらエシカル(倫理的)に暮らすライフスタイルに憧れました。米沢は旅行で1度だけ訪れ、自然環境と人の良さが印象深く、ここなら自分たちの夢を形にできると思いました」

 −住んでみた印象は。
 「自宅がある南原地区はたまたま見つけました。米沢藩の時代、下級武士が住んでいた場所で、道路に面して細長に奥まった区割りや風習など現代に受け継がれている事柄が多く興味深いです。自分たちを温かく受け入れてくれました」
 「自然と共生しないと生きていけない環境なので、農業とか祭りとか隣近所の人が互いに助け合って生きていくのが当たり前。都会にはない里山の豊かさだと思います。地元の人たちが当たり前と思ってきたことの価値を見いだし、日常の中で楽しむことがすてきな暮らしだと思います」

 −自宅にはさまざまな人たちが出入りしています。
 「人が人を呼び、老若男女、国籍を問わず、私がいない時も誰か彼か来ています。料理や手仕事、楽器など、それぞれの得意分野を教えたり披露したり。それがビジネスにつながることもあります。仲間と一緒に子どもたち向けに英語と数学の塾もやっています」

 −現在と将来の活動は。
 「今年、裏庭の土地を1100坪ほど購入し、みんなで整備しながら自然学校やマルシェ、森の撮影会など思い付くままイベントを開いています。おじいちゃんやおばあちゃんから学ぶことも多く、私自身、米沢で育てられています」
 「豊かな環境に素直に目を向け、その良さを再発見して暮らすことに喜びを感じています。それを広く伝えることで仲間の輪が広がり、地域全体が明るくなればいいと思います」


関連ページ: 山形 社会

2016年11月07日月曜日


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