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浄化センター沈下 改修7.2億円負担に難色

沈殿池が傾斜して押し出され、天井から垂れ下がった充填材=2016年7月15日午前、仙台市宮城野区の南蒲生浄化センター

 仙台市南蒲生浄化センター(宮城野区)の水処理施設が最大約20センチ沈下した問題で、施工した日本下水道事業団(東京)は8日、施設の重さで地下約18〜28メートルの粘土層が縮んだことが原因とする報告書を市に提出した。改修費は約7億2000万円と試算したが、市と事業団はいずれも費用負担に難色を示した。
 報告書は「短期間で大規模施設を建設し、事前に想定できなかった加重が地盤にかかった」と言及。沈下は来年末までに収束する見通しで、沈下幅は最大23.2センチと予測した。
 改修工事は沈殿池のせきの高さを調整し、配管のずれを修正する。来年1月ごろに着手し、工期は約1年3カ月で、下水処理機能に影響はないとしている。
 事業団の松浦将行理事は「設計ミスや施工不良が原因ではなく、誰に責任があるとは言えない現象。費用負担は今後、市と協議していく」と述べた。
 市は報告を踏まえ、原因や対策を年内に検証する。村上貞則建設局長は「事業団の改修後に引き取る。今のところ市の負担はないと考えている」と語った。
 センターは東日本大震災で全壊し、4月に本格復旧した。市は7月に沈下を公表した。


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2016年11月09日水曜日


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