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遺跡が語る災害史 被災地の考古学会が冊子

宮城県考古学会が刊行した「大地からの伝言」

 考古学の研究成果を防災や減災に生かしてもらおうと、宮城県考古学会は、津波や洪水など自然災害の痕跡が見られる県内の遺跡を紹介した冊子「大地からの伝言−宮城の災害考古学」を刊行した。
 「地中からの災害メッセージ」「東日本大震災と文化財」の2章構成。第1章は巨大津波と地震、火山噴火、洪水の四つの災害が、地層の堆積物から読み取れる県内の遺跡を取り上げ、被害状況を解説した。
 第2章は津波で被災した博物館などの収蔵品を修復する「文化財レスキュー」や、復興事業に伴う埋蔵文化財の調査概要を記した。
 約10万年前の旧石器時代から現代までの自然災害を年表にし、痕跡がある遺跡の一覧も盛り込んだ。
 発刊を提案した県考古学会前会長の田中則和さん(66)=仙台市宮城野区=は「繰り返す自然災害を考古学の視点で研究した成果を広く理解してもらえるよう、カラー写真を多用し、工夫した。防災や減災の一助になれば」と話す。
 A4判、57ページ。発行した2000部のうち、県内の学校や図書館などに約1000部を配布。1冊500円(税込み)で頒布する。連絡先は県考古学会事務局のファクス022(795)6073か、電子メールinfo@m−kouko.net


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2016年11月09日水曜日


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