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魚市場入札システム使われず 市439万円返還へ

約4年間使われず、国の補助分を自主返還することが決まった電子入札システム

 青森県八戸市は8日、国の補助を受けて整備した市第3魚市場荷さばき場「A棟」の電子入札システムが一度も使われず、今後も十分な利用を見込めないとして、事業費約1317万円のうち国の補助分約439万円を自主返還すると発表した。
 システムは10の個室にパソコン端末を置き、仲買人が入札額を入力する。入札の迅速化を目的に2012年1月に整備したが、一度も利用はなく、会計検査院は7日公表の15年度決算検査報告で不当な支出に当たると指摘した。
 出河守康農林水産部長は市役所で記者会見し、「返還は誠に残念。業界と連絡を密にし、協力をお願いしていきたい」と述べた。
 電子入札システムがあるA棟は、主力のサバの水揚げに対応した高度衛生管理型施設として、12年10月に稼働を始めた。市の期待に反し、漁船の大半は長年慣れ親しんだ近くの第1魚市場に水揚げし、施設の利用が低迷。入札は第1魚市場でしか行われていない。
 A棟の稼働率低迷について、漁業関係者は水揚げに時間がかかることなどを要因に挙げている。市水産事務所担当者は「水揚げは強制できない。時間短縮に取り組みたい」と話した。


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2016年11月09日水曜日


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