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<台風10号>川沿い民有地 買い取り検討

 岩手県は台風10号豪雨で氾濫した岩泉町の小本(おもと)川など4市町の県管理6河川で、浸水被害が出た川沿いの民有地を買い取る方向で検討を始めた。復旧工事とは別に着手する治水対策の改修工事に伴い、川幅の拡張や新たな堤防整備に用地が必要になるため。年内に改修計画の概略を策定し、住民説明会を開催する。着工は2017年度中を目指す。
 県によると、治水改修を施すのは小本川と安家(あっか)川(岩泉町)刈屋川と長沢川(宮古市)大槌川(大槌町)小烏瀬(こがらせ)川(遠野市)久慈川(久慈市)。流域の浸水面積は計429.2ヘクタール。岩泉町を中心に全壊103棟、半壊210棟の住家被害が出た。
 改修計画は県が2011年に策定した河川整備基本方針を基にまとめる。来年1月に現地測量を始め、買い取り用地の決定は6月以降となる見通し。4市町で数十戸程度の家屋移転が必要になるとみられる。工事完了は3〜5年後を見込む。
 被害が甚大だった岩泉町の小本川の改修は大規模になる。河口から8キロ離れた治水対策の基準点(通常水位2メートル以下)では、17.91メートルまでの水位上昇に耐えられるようにする。1秒当たりの川の最大流量は通常時の1000倍の3000立方メートルを想定する。
 県河川課の馬場聡河川海岸担当課長は「被害を繰り返さないように現状復旧以上の対策を講じる必要がある。町の復旧計画や被災住民の生活再建にも関わる。早急に計画をまとめたい」と話す。


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2016年11月09日水曜日


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