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災害時社員の安全第一に 被災企業の教訓学ぶ

震災時の様子や再建に向けた苦労を説明する但野社長(中央)

 秋田信用金庫(秋田市)の取引企業の経営者ら約30人が10日、東日本大震災の津波被害を受けた仙台市宮城野区の但野鈑金(ばんきん)塗装工業を訪れ、防災や事業継続計画の重要性を学んだ。
 同社は社屋や整備工場が高さ4メートルの津波で水没。但野一美社長や社員ら18人は2階に避難して無事だった。被災当時、食料や暖房器具がなく苦労した経験を教訓に、防災備蓄庫を設けた新工場を昨年11月に建設した。
 但野社長は「社員の安全を第一に考えてほしい。津波以外にも地震や水害は日本のどこでも起こりうる」と強調。業務継続に関しては「地元信金や同業者の支えがあり、いち早く立ち直れた。社員や販路を失わずに済んだ」と振り返った。
 事務用品販売会社マルシン(秋田市)の進藤文仁社長は「災害に備えるには、日ごろから取引先などとの信頼関係をつくっておくことが最も大切だと再認識した」と話した。
 但野鈑金塗装工業は宮城第一信金(仙台市)の取引企業。信金同士のつながりから今回の訪問が実現した。18日は新潟県の三条信金の取引企業から約25人が同社を訪れる。


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2016年11月11日金曜日


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