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復興に向かう古里 写真4400枚

復興に向かう古里をたどるコンタクトプリントの作品
【インデックス】写真家の息遣いを感じながら被災地の歩みをたどる畠山直哉さんの写真展=仙台市青葉区のせんだいメディアテーク

 岩手県陸前高田市出身の写真家畠山直哉さん(58)=東京都在住=の写真展「まっぷたつの風景」が、仙台市青葉区のせんだいメディアテークで開かれている。東日本大震災で被災し、復興に向かう古里を記録した作品などが展示されている。
 会場で目を引くのはテーブルをつなげ、約35メートルに並べた約4400枚の写真。大判フィルムを原寸で印画紙に焼き付けたコンタクトプリントで、震災後の歩みを時系列で紹介している。
 1枚目は震災の8日後、津波で亡くなった母親のために用意したひつぎのカット。プリントには変わり果てた集落の地名や家の持ち主の名前なども書き込まれ、記憶をたどりながらシャッターを切った様子がうかがえる。
 畠山さんは工場やビル群、地下空間といった現代文明を捉えたシリーズの作品で、国内外で高く評価されている。震災後は陸前高田市に通い、今も月命日を中心に撮影を続ける。
 東京都から訪れた写真家木内和美さん(40)は「傷ついた古里にカメラを向ける戸惑いや葛藤、温かいまなざしが伝わってきた」と感想を話した。シリーズの代表作も紹介する写真展は2017年1月8日まで。午前11時〜午後8時。入場料は一般500円、高校生以下無料。


2016年11月11日金曜日


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