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「被災地の桜を励みに」写真家が授業

桜の木へ寄せる思いを語る大沼さん

 全国各地で桜のある風景を撮影し続けている写真家大沼英樹さん(47)=仙台市青葉区=が10日、宮城県多賀城市の多賀城高(生徒835人)を訪れ、東日本大震災の被災地に咲く桜の姿や桜へ寄せる思いを、災害科学科の1年生38人に語って聞かせた。
 大沼さんはライフワークとして20年以上、桜の木と周囲で暮らす人々の姿を追っている。太平洋戦争で特攻隊の出撃地だった鹿児島県知覧町などの風景を紹介しながら「桜は生命力を感じさせる一方、美しく散る姿が死を恐れない生きざまと重ねられて美化された」と説明した。
 震災後は桜を撮影する気になれなかったが、写真で人を励ましたいと考えた原点に返って再開。「陸前高田市や南相馬市など被災地で変わらず咲き続ける桜に励まされた。私にとって桜は幸せの木。生きる意思を持ち、手を携えて咲いているように見える」と語った。
 菊田ほのかさん(15)は「どの作品からも、桜の生命力を感じた」と話した。播磨屋大輝さん(15)は「桜がいろいろな表情を見せることが分かった」と感じ入った様子だった。


2016年11月11日金曜日


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