宮城のニュース

<君の朝活は。>出勤前に無心で書く

出勤前にペンを黙々と走らせる生徒ら

◎仙台圏点描(10完)佐々木鈴優書道院(仙台市青葉区)

 午前7時、仙台市青葉区上杉。幹線道路を車が行き交い、足早に職場へ向かうスーツ姿の男女に交じり、登校する小学生らのにぎやかな声が響く。こうした喧騒(けんそう)やせわしなさから隔絶された空間が、大きな交差点に面した建物の1階にある。
 書道家佐々木鈴優(りんゆう)さん(36)の書道院で、30〜60代の男女4人がボールペンや筆ペンを黙々と走らせる。きぬ擦れや紙がこすれる音が、ぴんと張り詰めた空気の中に響く。
 レベルごとの手本を基に約1時間、無心で字を書き写す。<高原の薄(すすき)みじかき良夜かな>。60代女性はノートいっぱいに、俳人松本たかしの句を繰り返す。
 「『か』は1画目を真横ではなく斜めに。『な』の結びは中央に来るように」
 一区切りついたところで佐々木さんが添削する。
 4人の生徒は、近くで働く会社員や飲食店員。「始業まで、と決めれば集中できる」「領収書をきれいな字で書きたいと思って」。参加の動機はさまざまだ。
 「字を上手に書きたいと思う人は多い。仕事前の短時間なら習い始められるのでは」と佐々木さんは言う。
 窓から差し込む日差しが強まった午前8時、4人は活気づきだしたオフィス街に向かった。

<メモ>佐々木鈴優書道院の朝の書道教室は毎週火、金曜日の午前7〜8時。1回1500円で、ペンや筆などの筆記具は持参する。年齢不問。所在地は仙台市青葉区上杉1の13の36。連絡先は同書道院090(7528)1625。


関連ページ: 宮城 社会

2016年11月11日金曜日


先頭に戻る