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<TPP衆院通過>自民 逆風採決に神妙

 環太平洋連携協定(TPP)承認案と関連法案の衆院通過を巡り、東北の国会議員は、与野党で対照的な表情を見せた。採決は2度にわたる山本有二農相の失言で先送りを重ね、トランプ氏の米大統領選勝利で協定実現は見通せなくなった。逆風の中で採決に踏み切った自民党の議員が神妙な表情を見せた一方、徹底抗戦した民進党は「審議不十分」と息巻いた。
 根本匠元復興相(衆院福島2区)は「人口減が続く日本の経済成長戦略の大きな柱」とTPPの意義を強調。「承認案の衆院可決で日本が再交渉に応じないという意思を示した。各国も日本のリーダーシップに期待している」と語った。
 衆院TPP特別委員会委員を務めた自民の勝沼栄明氏(比例東北)は「農業地帯の東北で懸念は払拭(ふっしょく)されていないが、国全体ではプラスと考え賛成した」と表情を引き締めた。
 同じ特別委員で民進党の近藤洋介氏(衆院比例東北)は交渉結果に関し、「牛肉などの関税引き下げで譲歩しすぎている。『食の安全』の面でも問題がある」と批判。政府がオバマ政権下でのTPP承認を期待していることに対し、「もともと無理な話だった。トランプ氏が新大統領に就くことで状況はもっとひどくなった」と指摘した。
 本会議で反対討論に立った同党の升田世喜男氏(衆院比例東北)は「特別委では農業や食品安全など限られた分野しか議論しておらず不十分だ」と訴えた。
 日本のこころを大切にする党幹事長の中野正志氏(参院比例)は「採決はやむなし。審議不十分というのは、時間はあったが質問テーマを調整しなかった野党の責任」と強調。トランプ氏勝利には「大統領選は終わった。考え方が変わる可能性がある」との見方を示した。


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2016年11月11日金曜日


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