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謎の爬虫類イナイリュウ 模型で復活

イナイリュウの模型の出来栄えを確認する新田さん(左)と鈴木さん
宮城県登米市津山町で化石が発見されたイナイリュウについて解説する資料展の展示資料=2016年7月25日、宮城県登米市津山公民館

 77年前に宮城県登米市津山町で化石が発見されたイナイリュウの存在を広めようと、同市登米町の新田耕也さん(70)がイナイリュウの模型を制作した。化石発見者の孫で元三陸河北新報記者の鈴木孝也さん(67)=石巻市=が今後県内各地で開く資料展で展示する。2人は「この模型により、イナイリュウに興味を持つ人が増えるのでは」と期待する。
 鈴木さんが8月、同市津山町で資料展を開いたのを機に、関心を持った新田さんが「看板屋だった俺なら模型を作れるかもしれない」と挑戦した。以前看板制作の仕事をしていた新田さんは、9月中旬から自宅の作業場で制作に取り組んだ。「恐竜図鑑」や骨格図などの資料を見ながら発泡スチロールを材料に10月中旬に仕上げた。
 模型の体長は実際よりやや長い約2メートル。「図面がない中、ヒレや足などをなるべく忠実に再現するのが難しかった」と振り返る新田さん。「子どもたちに地域の歴史を知ってほしいという思いで作った」と話す。
 イナイリュウの化石は鈴木さんの祖父喜三郎さん=1966年没=が1939年に発見。東北大の研究者が発掘、鑑定した。アジア初の海生爬(は)虫類と判明。恐竜がいた時代より古い約2億4500万〜2億3000万年前に生息したとみられる。体長は約1.3メートルと推測された。化石は戦中戦後のころに消失したため存在を知る人が少なく、「謎のイナイリュウ」と呼ばれている。
 イナイリュウを研究する鈴木さんは完成した模型や資料を並べる展示会を石巻市内で年内に開く予定。鈴木さんは「イナイリュウがどういうものが一目で分かる模型があるのはありがたい」と話す。
 連絡先は鈴木さん0225(96)8983。


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2016年11月12日土曜日


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