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校名が縁で絆 被災地福島と熊本の高校交流

「若者の宣誓」を考える双葉翔陽、翔陽両校の生徒

 東京電力福島第1原発事故で福島県大熊町からいわき市に避難している双葉翔陽高に11日、4月の熊本地震で被害を受けた熊本県翔陽高の生徒5人が訪れた。両校は原発事故後、校名が縁で交流を続けている。双葉翔陽高は本年度末で休校となるが、両校の生徒は「翔陽の絆」を大切にすることを誓った。
 交流は、熊本側が千羽鶴や義援金を福島側に贈呈したのがきっかけ。熊本地震後には、福島側の全生徒12人が街頭や校内で募金活動を行った。
 11日の交流会では、翔陽高の生徒が活動を振り返り「同じ時代を生きる仲間として共に歩めたことを感謝します」と述べた。熊本地震で自宅が全壊し、仮設住宅で暮らす生徒が被害の様子を報告。双葉翔陽側は、大熊町の校舎など帰還困難区域内の映像を紹介した。
 両校生徒で「震災を糧に一日一日を大切にし、笑顔で生きていく」「感謝の気持ちを忘れず、絆を大切にして生きていく」ことなどをうたった「翔陽の絆 若者の宣誓」を決めた。
 翔陽高生徒会長の3年坂崎弘実さん(18)は「共に震災を経験し、不思議な縁でつながっている。双葉翔陽の休校は寂しいが、今回の宣誓文で後輩たちに交流を残せる」、双葉翔陽高3年の矢内葵さん(17)は「翔陽の絆をこれからも大切にしたい」と話した。
 翔陽高のある大津町は熊本地震で震度6を2回記録。生徒823人中約40人が仮設住宅や借り上げ住宅から通っているという。


2016年11月12日土曜日


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