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<塩釜キリスト教会>心つなぐ機関紙800号

教会員が協力して行った800号の発送作業
塩釜キリスト教会の機関紙「更生」

 宮城県塩釜市の塩釜キリスト教会の機関紙「更生」が800号を迎えた。創刊は1934年で、戦時中は思想弾圧で廃刊を強いられ、戦後も物資不足などで長く休刊期間があった。毎月の発行は教会員の心をつなぐよりどころとなっている。
 題号は「人は新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない」との聖書の文章から採った。紙面はタブロイド判の半分で通常4ページ。1000部を印刷する。教会員が編集や発送を担い、牧師のメッセージや信仰を巡る教会員の思い、個人の消息、集会の報告などを掲載する。
 太平洋戦争が激化すると、教会は特高警察の監視を受け、「神は天皇以外にない」と礼拝を妨害された。更生は44年2月に112号で廃刊に追い込まれた。尚絅学院や社会福祉法人ありのまま舎の理事長を後に務めた、当時の故斉藤久吉牧師は「特高警察は生殺与奪の絶対権を持っていた。干渉は意地悪を極め、発刊のたびに呼び出されてお??りを受けた」と後の更生に記した。
 編集体制が整い、発行が安定したのは59年3月の116号から。東日本大震災で合併号となった2011年3、4月以外は月刊を維持する。75年から編集に携わる小笠原義道さん(75)は「斉藤先生の教え『継続は能力(ちから)なり』を実践してきた。発行を楽しみに待つ読者の存在が励みになる」と話す。
 節目の800号の発行は10月30日。利府町の塩釜地区会堂で日曜礼拝の後、発送作業があった。山田崇浩牧師(53)は「更生を通じ、キリスト教を信じる者の生きざまを分かち合える。言葉を吟味する紙媒体の良さを生かし、発行を続けたい」と語った。


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2016年11月13日日曜日


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