岩手のニュース

会いたい思い響き合う 「漂流ポスト」カフェ

思いを込めて歌声を響かせる林部さん

 東日本大震災で亡くなった人への手紙を受け付ける「漂流ポスト3.11」を置く岩手県陸前高田市のカフェで12日、新庄市出身の歌手林部智史さんのミニコンサートがあり、遺族らを前に心に染みる歌声を響かせた。
 林部さんは、ハイトーンの澄んだ声で注目される歌手。大切な相手を思うバラード曲「あいたい」が、ポストに届く手紙に多くつづられる「会いたい」「抱き締めたい」という思いと重なるため、カフェを営む赤川勇治さん(67)が依頼した。
 「あいたい」のほか、スターダスト・レビューの「木蘭(もくれん)の涙」などを披露。集まった遺族ら約20人には、目頭を押さえる人もいた。
 震災で夫を亡くした同市の上部節子さん(59)は、「5年以上過ぎて落ち着いてきて夫を思い出すことが多くなり、心に迫る曲だった。何もしなくていいから、ただそばにいてほしかった」と、思いを重ねた。
 手紙を読んで臨んだ林部さんは「一生懸命歌うことで、結果として心に寄り添えたらいい」と語った。


2016年11月13日日曜日


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