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<無人運転バス>国内初 秋田で公道快走

田沢湖畔の県道を走る自動運転バス。試乗した参加者は無人運転の可能性を感じ取った

 自動運転のバスに人を乗せて公道を走らせる実証実験が13日、秋田県仙北市の田沢湖畔の県道であった。自動運転の課題などを調べる内閣府の事業で、運転席のない無人運転の車が公道を走るのは国内で初めて。
 事業を受託したディー・エヌ・エー(DeNA、東京)が、フランスのイージーマイル社の開発した全長4メートルの電気自動車「ロボットシャトル」(定員12人)を使って実験を展開した。シャトルは衛星利用測位システム(GPS)やセンサー類を搭載し、事前に読み込んだルートを自動走行する。
 公募で選ばれた市内外の一般参加者や報道関係者ら計60人が交代で試乗。通行止めにした約400メートルの区間を時速約10キロで4往復した。
 近未来を体感した参加者からは滑らかな走りに驚きの声が上がった。宮城県松島町の高校教諭西塚明さん(46)は「将来、高齢者など交通弱者向けに使われるのでは」と語り、東京の会社員斉所賢一郎さん(37)は「一瞬ブレーキがかかる場面があったが、将来の可能性を感じた」と話した。
 政府は、完全自動走行自動車の実現を成長戦略の一つに掲げる。試乗した山本幸三地方創生担当相は「安全性確保が前提だが、新しい技術が日本の成長を支えていく」と強調した。
 国家戦略特区に指定されている仙北市は、田沢湖を回る観光路線で2020年までに無人運転バスを活用する構想を持つ。視察した門脇光浩市長は「地域と病院を結ぶなどの用途も考えられる」と述べ、人口減地域で果たす新たな役割に期待した。


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2016年11月15日火曜日


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