福島のニュース

<全町避難>富岡町政懇終了 除染効果に懸念

町政懇談会に参加した住民=12日、いわき市

 東京電力福島第1原発事故で全町避難する福島県富岡町の町政懇談会が13日で終了した。除染効果を問うなど、今後の避難指示解除に向けて安全面を懸念する意見が多かった。政府が提示している来年1月の解除案に対しては、町議会や行政区長会と同様に反発の声が相次いだ。

 懇談会は東京都といわき、郡山両市で計5回開催。町は来年4月の帰還開始目標を改めて示し、町外生活を支援する取り組みなどを説明した。同席した政府の担当者は「年明けに避難指示を解除できる環境が整った」と解除案を示した。
 合わせて町民194人が参加し、31人が発言した。15人以上が安全面に関して質問。「除染した場所の放射線量の数値が上昇する」「帰還したいが、線量が最も心配」「イノシシ被害がひどい」などと訴えた。
 政府の1月解除案は8人が取り上げ、「町と国で解除目標に違いがあるのは悲しい」「何のために早めるのか理屈が分からない」と批判。内閣府の担当者は「一方的な通告ではない。懇談会の意見を踏まえて時期を検討したい」と釈明に追われた。
 帰還困難区域が抱える課題や高速道路の無料化措置の継続見通しなどを問う声もあった。
 町によると、懇談会の参加人数は前回(7、8月)より27人少なかった。


2016年11月15日火曜日


先頭に戻る