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<鉱工業生産>東北9月100超す

 東北経済産業局が14日に発表した東北の鉱工業生産動向(速報)によると、9月の鉱工業生産指数(季節調整後、2010年=100)は前月比3.6%上昇の101.6となった。半導体製造装置や自動車向け部品の製造など好調な産業が全体をけん引した。今後確定して100を超えれば、2011年2月(103.9)以来、5年7カ月ぶりの100超えとなる。

 上昇は2カ月連続で、基調判断を「一部で弱い動き」から「緩やかな持ち直しの動き」に引き上げた。16業種中8業種が上昇。電子部品・デバイスは4.2%上昇の107.3、生産用などの機械は3.7%上昇の121.9、電気機械は17.4%上昇の118.3だった。
 低下は8業種。情報通信機械が3.6%低下の64.0、鉄鋼は6.8%低下の80.0だった。
 半導体製造装置は次世代技術への投資が活発になっており、東京エレクトロン宮城(宮城県大和町)はアジアや北米に向けた輸出などが好調。親会社の東京エレクトロンは「世界的に需要が高まり、宮城でも受注が増えている」と説明する。
 トヨタ自動車が東北へのコンパクトカー生産の集約を進める自動車産業も好調。岩手県ものづくり自動車産業振興室は「部品メーカーは現地調達を強化している。今年になってから工場の進出や設備増強も目立った」と分析する。
 東北経産局の田川和幸局長は「東日本大震災からの復興が進んでいることの表れの一つだが、地域、分野によって差が大きい。特に水産加工業が厳しく、三陸地域のブランド化を進めたい」と強調した。
 指数は東日本大震災後、速報値で100以上になったことはあったが、年1回見直す季節調整指数を反映させた後の確定値は、いずれも100未満となっている。


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2016年11月15日火曜日


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