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被災地支援のカレンダー 広島から宮城へ

広島から届いた岩沼ずくめのカレンダー

 東日本大震災で被災した宮城県岩沼市の社会福祉協議会に、広島県印刷工業組合福山支部(福山市)などの43社でつくる「価値組委員会」から2017年のカレンダー約1400部が届いた。同委員会が12年分から続ける被災地支援活動の一環。毎年届くのを楽しみにしている被災者もおり、同委員会は「10年間は続けたい」と意気込む。
 カレンダーは折り畳み式で広げるとA3判になる。社協を通じ入手した岩沼市の風物の写真や絵を基に、各社のデザイナーがイラストを制作。月ごとに竹駒神社や、名所の二木の松、市のマスコットキャラクターの岩沼係長などが掲載されている。
 カレンダー製作のきっかけは、被災者の声だった。被災地に応援に入った福山市社協の職員から「プレハブ仮設住宅に入ったが、街の電器店のカレンダーもなくなり、飾る物がない」という地域事情を聴くなどし、印刷業界ならではの支援に乗り出した。
 当初は県内の各被災地に贈っていたものの、福山市社協などが岩沼市社協に職員を派遣していたことなどが縁で、次第に同市に特化。これまでも同市内の絵を一部に使っていたが「自分たちのカレンダーだと思ってほしい」(同委員会)と初めて岩沼ずくめにした。
 同委員会で事務局を務める印刷用紙販売のアオイ福原の箱田一貴取締役営業部長は「震災の記憶が風化しつつあると聞くが、カレンダーを通じて、遠く離れていても忘れていないと伝えたい」と話す。
 カレンダーは岩沼市社協を通じ、市内の被災者らに配られている。


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2016年11月16日水曜日


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