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病気や障害の猫救おう 盛岡にシェルター開設

生まれつき後ろ足がない猫を抱く工藤さん

 捨て猫の里親を探す猫カフェ「もりねこ」を運営する盛岡市のNPO法人が、感染症にかかる恐れがあったり、障害があったりする猫を保護するシェルターを今月下旬に開設する。利用客と猫が触れ合える場を用意し、感染症予防や障害への理解を深めてもらい、里親の確保につなげる。
 シェルターは、猫カフェが入る同市菜園のビル内に設ける。広さは約120平方メートルで、市保健所から約30匹を引き取る。
 市保健所が保護して検査し、猫エイズと呼ばれる「猫免疫不全ウイルス感染症」や「猫白血病ウイルス感染症」の感染が確認されたが、発症していない猫を預かる。
 市保健所によると、猫エイズを発症すると免疫力が低下し肺炎などを引き起こす。猫白血病は貧血などの症状がみられる。ウイルスに感染していても日常生活に支障はなく、一生発症しない猫も多い。
 いずれの感染症も人間はかからない。猫同士では血液や体液で感染する。シェルターでは他に目や足が不自由な猫を預かるため、個別のスペースで保護する。
 市保健所が保護しても病気や障害のある猫は里親が見つからず、殺処分になることがある。担当者は「全ての猫を譲渡したいが、里親候補から理解を得るのは難しい」と話す。昨年度、市内で保護された猫は108匹で、うち64匹が殺処分された。
 もりねこ代表の工藤幸枝さん(31)は「病気や障害があっても同じ命。里親を見つけ、幸せな一生を送ってほしい」と力を込める。
 シェルター開設にかかる150万円は、インターネットで資金を募るクラウドファンディングで確保した。動物病院での医療費用確保のため、目標金額を300万円に引き上げ、12月20日まで募集を続ける。連絡先はもりねこ019(613)7773。


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2016年11月16日水曜日


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