福島のニュース

原発避難先でいじめ「ばい菌扱いされた」

公表された男子生徒の手記の一部

 東京電力福島第1原発事故で福島県から横浜市に自主避難した中学1年の男子生徒(13)がいじめを受けていた問題で、共同通信は15日までに、男子生徒がいじめの実態をノート3ページにわたって「ばい菌扱いされてつらかった」などとつづった手記全文を入手した。

 男子生徒は同日、代理人の弁護士を通じて手記の一部を公表。代理人によると「いじめの被害がなくなってほしい」との思いから公表を決めたとしている。
 手記は不登校になっていた昨年7月、小6の時に書いた。小2で自主避難した直後から名前に菌を付けて呼ばれるなどのいじめを受けており「ばいきんあつかいされて、ほうしゃのうだとおもっていつもつらかった。福島の人はいじめられるとおもった」とつづった。
 小5の時に「(原発事故の)賠償金をもらっているだろう」と言われ、同級生らの遊興費などを負担したことについては「ていこうするとまたいじめがはじまるとおもってなにもできずにただこわくてしょうがなかった」としている。
 学校側に訴えても対応してもらえなかったことにも触れ「いままでいろんなはなしをしてきたけどしんようしてくれなかった」「(先生に)むしされてた」と悔しさをにじませた。手記の後半では「いままでなんかいも死のうとおもった」と振り返った上で「でも、しんさいでいっぱい死んだからつらいけどぼくはいきるときめた」と結んでいる。
 手記を読んだ母親は真相解明に向けた決意を固め、昨年12月、調査を求める申し入れ書を横浜市に提出した。母親は共同通信の取材に「学校も教育委員会も対応してくれず、親子で自分たちを責め続けた。これを機に学校側の体質が変わってほしい」と話している。


2016年11月16日水曜日


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