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<台風10号>砂防ダム 岩泉と宮古16基新設

 岩手県は台風10号豪雨で大規模な土石流が発生した岩泉町と宮古市の山間部の渓流に、砂防ダム計16基を新設する方針を固めた。現地調査の結果、一部の渓流では今後豪雨に見舞われた際、再び土石流や土砂崩れが起きる危険があると判断した。2017年度中の整備完了を目指す。
 県によると、砂防ダムを整備する渓流は岩泉町の小本(おもと)川、安家(あっか)川、大川、三田貝川、松橋川に合流する11本。宮古市は小国(おぐに)川、刈屋川、閉伊(へい)川に合流する5本。渓流1本につき砂防ダム1基を整備する。
 砂防ダムは渓流の谷筋に高さ10メートル以上のコンクリート壁を築く。土石流が発生した際に土砂や流木をせき止める。整備費は77億5000万円。
 整備には国の災害関連緊急砂防事業を活用する。事業が採択されれば、費用の3分の2を国が補助する。既に岩泉町の大川に流れ込む渓流1本は採択された。
 台風10号が岩手沿岸を直撃した8月30日、岩泉町などの山間部では広範囲で土石流が発生した。保水力の弱い表土層が激しい雨量を含みきれず、大量の土砂や流木が川に流れ込んだとみられている。
 大規模な河川氾濫で被害が拡大。同町の被災住宅は16日現在、全壊439戸、半壊471戸に上る。
 県砂防災害課の戸来(へらい)竹佐特命課長は「砂防ダムは平常時から水の流れを緩やかにし、斜面や川底の削れを防ぐ効果もある。大雨に備え、できるだけ早期に整備を終えたい」と話す。


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2016年11月17日木曜日


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