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高齢者見守り AIが「EYE」に

緊急時に枕をたたいて助けを求めるシステム。音とともにランプが光り、外部に異変を知らせる

 1人暮らしの高齢者の事故や孤独死を防ごうと、秋田県立大と信州大の研究チームは15日、人工知能(AI)やロボット技術を活用した見守りシステムを由利本荘市の県立大本荘キャンパスで公開した。
 見守りシステムは、見守りロボットとベッドモニタリングシステムの2種類。
 見守りロボットは、高齢者の日常の動きを把握して異常を報告する。自宅の鍵にICタグを搭載し、センサーの付いた場所に置くことで人工知能が在宅や外出を検知し、夜間に高齢者が戻らない場合などは家族ら登録者に連絡する。
 ベッドモニタリングシステムは、枕とベッドにセンサーを搭載して就寝状況や心拍数などを検知。長時間動きがない場合などに異変を知らせるほか、緊急時に枕をたたくと、玄関などに設けた赤色灯が光と音でSOSを発信する。
 県立大システム科学技術学部の下井信浩教授(ロボット工学)のチームが、介護現場の人手不足を解消しようと2011年に研究を開始。13年からは信州大工学部の和崎克己教授(情報工学)らと取り組んできた。
 システムそのものの価格は両方で10万円以下を想定しており、「従来の見守りシステムと比較しても安価で導入しやすくした」と下井教授。実用化に向けメーカー数社と交渉中で、「高齢化が進む秋田から最先端の技術を駆使した安心のシステムを国内外に普及させたい」と意気込む。


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2016年11月17日木曜日


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