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<オオカミ絵>3年半ぶり復活 にぎわい戻る

例大祭でお披露目されたオオカミ絵を仰ぐ参拝客=16日、福島県飯舘村佐須の山津見神社

 東京電力福島第1原発事故による全村避難が続く福島県飯舘村の山津見神社で16日、例大祭が開かれた。火災で焼けたオオカミ絵がこのほど3年半ぶりに拝殿の天井に復活、参拝客に披露され、原発事故で遠のいていたにぎわいが久々に戻った。
 オオカミ絵は242枚。1904(明治37)年、拝殿の天井に描かれ、祭神「山の神」の使いとして親しまれた。2013年4月に拝殿の火災で焼失。東京芸術大の荒井経准教授と大学院生の筆で復元され、先に再建された拝殿に先月設置された。
 同日朝から大勢の人が参拝し、オオカミ絵を眺めてカメラを向けた。絵の復活を知って訪れたという客も多く、祈祷(きとう)を受ける拝殿はしばらく満員が続いた。
 「素晴らしい絵だ」と二本松市の斎藤進さん(80)。オオカミは神社の護符にも描かれ、「わが家は明治以来、五穀豊穣(ほうじょう)、火盗除(よ)けの願を懸けてきた。復活がうれしい」。
 村は来年3月末、避難指示解除となる。神社のある佐須地区(66戸)の氏子総代菅野永徳さん(77)は「来春帰るのは十数戸か。戻った仲間で力を合わせるしかない。神社のにぎわいが励み」と言う。原発事故後1日限りだった例大祭は来年、本来の3日間に戻る。


2016年11月17日木曜日


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