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白瀬中尉の「南極探検」修復版を初上映

フィルム全体をオレンジ色にする染色も再現したデジタル修復フィルム

 秋田県にかほ市出身の白瀬矗(のぶ)陸軍中尉(1861〜1946年)が日本初の南極探検を行った際の記録映画「日本南極探検」のデジタル修復版が24日、東京・京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターで初上映される。上映時間は46分ほどで、オリジナルフィルムが残っていないとされる中、現存する物の中では最長となる。
 白瀬は1910年11月、探検船「開南丸」で南極に向かい、12年5月に帰国した。映画は無声で、樺太犬の訓練や探検の様子、出港する一行を大勢の市民が見送る光景などが収められている。12年6月に東京で公開された後、探検費用の借金返済のため、白瀬の講演に合わせて各地で上映された。
 長編記録映画としては日本最古とされるが、上映用のポジフィルムからネガフィルムを起こすことが繰り返されたほか、再編集されたこともあり、オリジナルフィルムは行方不明になっている。
 今回修復したフィルムは探検隊の支援者の遺族が浜松市で保管していたもので、40年に検閲を受けた印がある。フィルムセンターが2014年1月に借り受け、1こまずつコンピューターで読み取り、修復。フィルムの一部にある、フィルム全体を黄色やオレンジ色などにする染色や、黒い部分を青色に変える調色も復元した。
 上映は午後3時と7時の2回。料金は大人520円など。連絡先はフィルムセンター03(5777)8600。


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2016年11月18日金曜日


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