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被災の公会堂再建 体操教室に高齢者集う

新しい松原公会堂に集い、健康体操に汗を流す高齢者

 東日本大震災の激しい揺れで壊れ、町内会の住民自らが集めた寄付金などを元に昨年再建された仙台市若林区若林1丁目の集会所「松原公会堂」で、高齢者を対象にした健康体操教室が盛況だ。町内会の垣根を越えて広く参加を募るのが特徴。近隣だけでなく遠方からバスで通う人もおり、高齢者の新たなよりどころになりつつある。

 同教室は公会堂を再建した若林中央町内会の住民サークル「松原いきいき会」が運営する。市社会福祉協議会や市河原町地域包括支援センターと連携し、4月からスタートした。
 毎月2回、合唱やストレッチ体操、脳トレ体操を実施。包括支援センターの職員による認知症や脳梗塞予防などの講演会も行っている。
 毎回20人以上が参加し、10日にあった教室には若林区内などから約40人が集まった。宅配弁当の無料試食会も人気だった。
 若林中央町内会の鎌田徹副会長(67)は「加入世帯が減り、町内会単独で催しを実施できないところも多い。これからは町内会同士の連携も必要だ」と意気込む。
 公会堂再建への寄付金は町内会の枠を超えて寄せられたことから、「公会堂を核に、町内会だけでなく広く地域の活性化を図ることが、支援してくれた方への恩返しになる」と話す。
 公会堂は1928年4月、地域住民の手で建設された歴史がある。敬老会を開いたり子供会の行事で使ったりと90年近く親しまれたが、老朽化に加え震災で屋根や床が損壊し使用不能になった。
 同町内会は昨年4月から資金集めに奔走。資源回収の回数を増やしたほか、住民や企業に寄付を募った。融資や市の補助金も受けて建設費約1300万円を工面し、同12月に再建を果たした。


2016年11月19日土曜日


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