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<岸楽天移籍>秘めた闘志 活躍心待ち

入団記者会見を終えて、大勢のファンに囲まれる岸選手=18日、仙台市の楽天Koboスタジアム宮城

 プロ野球西武から海外フリーエージェント(FA)権を行使し、岸孝之投手(31)=東北学院大出=が古里仙台に帰ってくる。東北楽天入団の記者会見が18日、仙台市の楽天Koboスタジアム宮城内のイーグルスドームで行われ、旧知の恩師や友人が「早く仙台のマウンドで躍動してほしい」と活躍を心待ちにした。

 「地元のヒーローとして来季、頑張ってほしい」。仙台市西中田小、柳生中で同学年だった太白区の美容師沼田美佳さん(32)は期待する。小学生時代の岸選手は運動神経が良く、女子に人気だったという。「立派になって戻ってくれてうれしい。友達と一緒に応援に行きたい」と喜ぶ。
 岸選手は2000年春、宮城・名取北高へ進学した。当時の野球部監督、田野誠さん(45)=現宮城・利府高監督=は身長160センチ、体重40キロ台と線の細い新入生と対面し、「いつまで野球を続けられるかなと思った」と振り返る。3年夏の宮城大会2回戦で敗退したエースは、今やパ・リーグを代表する投手に。「練習熱心で背中で周囲を引っ張ると聞く。その姿を東北楽天でも示してほしい」と願う。
 「見た目はクール。でも熱い闘志を秘めた男」と言うのは東北学院大野球部の仲間で、現在は富士大野球部コーチの安田慎太郎さん(31)。06年春の仙台六大学野球リーグで、東北学院大は34連覇中の東北福祉大を4回戦の末に破り、王座を奪った。その時の岸選手の気迫あふれる姿が今も脳裏に焼き付いているという。
 3回戦まで3連投。2度、先発をして322球を投げた。1勝1敗1分けで迎えた第4戦。肩が上がらないほど疲れていたが、「勝負が懸かったら救援する」と周囲に約束し、終盤に投球練習を始めた。この背中に突き動かされ、4番の安田さんらが1点を追う九回裏に逆転サヨナラ勝ちを演じた。「あの時のように熱い岸の姿を東北のファンに見せてほしい」
 岸選手が在籍した当時の東北学院大野球部監督、菅井徳雄さん(59)は「地元に帰れば注目度、期待度が違う。勝てなければ批判されるのは覚悟の上で戻ってきたはずだ」と推察。「重圧を乗り越え、勝利に導く投球を」と求めた。


2016年11月19日土曜日


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