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<岸楽天移籍>則本と2大エース

西武時代、ロッテ戦でノーヒットノーランを達成し、炭谷捕手と抱き合う岸。東北楽天でも先発の柱として活躍が期待される=2014年5月2日、QVCマリンフィールド

 東北楽天は、岸の「古里に戻ってプレーしたい」との意向をいち早く察知し、最大限の条件提示とともに、星野球団副会長の電話による度重なるラブコールが効いて最高の補強をした。
 通算103勝の実績は申し分なく、現在31歳と心技体とも脂が乗っている。投手陣は近年、大黒柱・則本への依存度が強かったが、岸との両輪でけん引役が期待できる。初の日本一に輝いた2013年以来の上位へとチームを導きそうだ。
 安定した先発陣は上位進出に不可欠だ。初のクライマックスシリーズに進出した09年は15勝の田中(ヤンキース)と、ともに13勝の岩隈(マリナーズ)永井(東北楽天ジュニアコーチ)の3本柱。日本一の13年は田中が24勝無敗で君臨し、新人の則本が15勝で続く両エース体制だった。
 田中が大リーグへ巣立った14年以降、2桁勝利が則本だけになってから低迷が続いた。13年はチームが調子を落としても最悪5連敗と深手を負うことがなかったが、今季は5月に10年ぶりの9連敗に陥り、下位を抜け出せなかった。今後、有力な外国人助っ人を獲得できれば、09年のような先発3本柱の構築も可能だ。
 東北楽天には、過去に小坂内野手(宮城県山元町出身)斎藤投手(仙台市出身)と、実績のある地元出身選手が加入した歴史がある。岸の加入はチームの人気を高める面でもプラスになる。被災地の代表としてマウンドで躍動する姿は、復興に向かう東北のファンを勇気づけることだろう。(解説=金野正之)


2016年11月19日土曜日


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