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村井宮城県知事が4選出馬へ

復興現場訪問事業の一環で大崎市の病院を視察した村井氏(中央)。4選を見据え、県内各地を精力的に回る=10月20日

 20日に3期目の任期満了まで残り1年となる村井嘉浩宮城県知事(56)は河北新報社の取材に対し、「(体調面などで)大きな変化がなければ当然、4期目も出ることになる。今の段階で辞める理由は見当たらない」と述べ、来年秋の知事選に立候補する意思を示した。東日本大震災後に定めた県震災復興計画(2011〜20年度)の完遂を掲げ、4選への審判を仰ぐ。

 4期目の任期は17〜21年。県震災復興計画の最終段階「発展期」(18〜20年度)と重なる。村井氏は「私が作った10年計画に責任感を持っている。やり遂げたいとの思いは強い」と意欲をにじませた。
 村井氏は大阪府豊中市出身、防衛大学校(理工学専攻)卒。陸上自衛隊東北方面航空隊を経て松下政経塾に入った。宮城県議3期、自民党宮城県連幹事長などを経て、05年の宮城県知事選に自民党推薦で立候補し初当選。09年に再選、13年に3選を果たした。
 宮城県知事で過去に4期以上務めたのは、5期20年(1969〜89年)に及んだ故山本壮一郎氏のみ。前知事の浅野史郎氏は「権力に長くいると腐敗する。3期12年は十分に長い」として、3期限りで引退した。
 多選について、村井氏は「何をやりたいか、何をやってきたかが大事。県民、有権者が判断すべきことだ」と指摘。「健康、家庭面で問題はない。職員は自分に付いてきており、非常に良い環境で仕事ができている」と強調した。
 「創造的復興」の前進を掲げた3期目は、医師不足解消に向けた東北医科薬科大医学部(仙台市青葉区)の新設や仙台空港の完全民営化などを実現。村井氏は「種をまいた事業が実を結び始めてきた。県民に復興の形を見せられたことが最大の収穫だ」とこの3年間を振り返った。
 一方、東京電力福島第1原発事故で発生した指定廃棄物の最終処分場建設問題は、県内3カ所の建設候補地の反対で宙に浮く。総事業費約300億円で仙台市宮城野区のJR仙台貨物ターミナル駅に整備する広域防災拠点を巡っては、間近に活断層「長町−利府断層」があり「拠点として不適切では」との声が根強い。
 来年秋の知事選では、東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)の再稼働問題が争点になる可能性が高い。鹿児島(7月)と新潟(10月)の知事選は「脱原発」や原発再稼働に慎重姿勢を示した新人が初当選した。村井氏は「政府方針を踏まえ、再稼働の賛否を考える」と話し、態度は明らかにしていない。


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2016年11月20日日曜日


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