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<検証・村井県政>強硬姿勢から一部で譲歩

 村井嘉浩宮城県知事の県政運営は、3期目最後の12年目に入った。2011年3月11日に発生した東日本大震災後はトップ主導で政策実現をけん引したが、賛否が相半ばする取り組みも少なからずある。知事が掲げる「創造的復興」の足跡と、今後のかじ取りに向けた課題を検証した。(宮城県政取材班)

◎防潮堤整備

 震災の大津波を踏まえ、村井知事は「命と財産を守る」を信条に、県内各地の沿岸に防潮堤の整備を決めた。震災級より小さく、数十年から百数十年に1度の頻度で発生する「L1津波」を防ぐように、海抜2.1〜14.7メートルの高さで工事が進む。
 地域住民からは「景観が悪化する」「漁業に支障が出る」と懸念する声が相次いだ。知事は当初、規模の変更などにはかたくなに応じなかったが、塩釜市浦戸諸島で高さを下げるなど一部で譲歩する姿勢に転換した。
 県整備分は163.5キロで、事業費は4000億円超を見込む。134.3キロ(82%)は工事着手済みだが、完成したのは21.1キロ(13%)にとどまる。
 今なお一部で地元同意に至らず、用地取得に難航する箇所もある。県は「復興・創生期間」の20年度までに工事を完了させる方針。


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2016年11月20日日曜日


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