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<現代の名工>研さん重ね技能多彩に

「溶接部品に不良があると人身事故に直結するから気が抜けない」と話す早坂さん

 優れた技能で業界の振興に尽くした人を顕彰する2016年度の厚生労働大臣表彰「現代の名工」に、県内から婦人子ども服注文仕立職の小島恭子さん(77)、ガス溶接工の早坂治さん(62)の2人が選ばれた。

◎ガス溶接工 早坂治さん=宮城県大崎市鹿島台鷹待嶽

 大衡村にある本山製作所でガスバーナー片手に黙々と作業に当たる。「溶接は人生そのものだね」。目を保護する特殊眼鏡を外すと柔和な笑みがこぼれた。
 習得した溶接技能は多数あるが、特に化学プラントなどで使われる金属バルブに合金をバーナーで溶かして盛り付ける硬化技術に優れる。「素材は最高で1000度にもなり、冬場でも汗だく。ひと昔前は氷水と梅干しが手放せなかった」
 大崎市鹿島台生まれ。鍛冶屋を一時営んでいた父に倣い「技術を身に付けよう」と中学卒業後、高等技術専門学校で1年間溶接を学んだ。16歳で日立建機の茨城県の工場に就職後、23歳で本山製作所に入社した。
 熟練工として自己研さんに努める一方で、後進の指導にも余念がない。「長らく男職場だったが、最近は若い女性も珍しくない。今後は人を育てることに力を注ぎたい」と意気込む。


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2016年11月21日月曜日


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