山形のニュース

寺子屋で勉強と遊び 山形の寺院で定期開催

学生と遊びに興じる子どもたち

 山形県米沢市の寺院で、仏教関係者が学習支援と居場所づくりを目的とした「おきたま・ふくしま週末寺子屋」を定期開催している。東京電力福島第1原発事故で福島県内から避難してきた小中学生の支援を機に、2014年3月に始めた。地元の学生が運営を手伝い、小規模ながら今や地域に根差した存在になっている。
 寺子屋を主宰するのは、駒沢大の石井清純教授(仏教学)が代表を務める「こども育成支援置賜学舎」。石井教授と置賜地方の曹洞宗寺院の副住職、寺院関係者の3人が手弁当で運営に当たり、山形大工学部と米沢栄養大、米沢女子短大の学生らがサポートする。
 米沢藩主上杉家の菩提(ぼだい)寺でもある春日山林泉寺を会場に、1学期(4〜7月)と2学期(9〜12月)の日曜日に各6回、夏休みと冬休みには3日連続で勉強と遊びを組み合わせた活動を繰り広げる。夏休みと冬休みは15人ほどが参加するが、通常の寺子屋は5人程度が集まる。
 当初は避難者が対象だったが、地元の保護者から参加を求める声が寄せられ、門戸を開いた。
 石井教授は「居場所を求める子どもは何も避難者に限ったことではない。お寺は元々コミュニティーの中心だったので、現代的な活用法の一つとして、塾とはひと味違った子どもたちの居場所づくりを目指している」と言う。
 小学4年の長男が寺子屋に通う会社員金指英樹さん(41)は福島市から避難し、5年ほど米沢市で暮らしている。
 「勉強だけでなく昔遊びを体験させてもらい、子どもはお兄さん、お姉さんと一緒に時間を過ごせて楽しそうにしている」と金指さん。安心して子どもを通わせられる場所として、父母たちから感謝の声が上がっている。


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2016年11月21日月曜日


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