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<宮城議長辞意>野党会派「問題は深刻」

辞任表明の記者会見で、口を真一文字に結んで質問を受ける中山氏=21日午後1時10分ごろ、県議会棟

 宮城県議会議長の中山耕一自民党県議(59)=富谷・黒川選挙区=が政務活動費(政活費)の不正受給問題で引責辞任を表明した21日、議会内には重苦しい空気が充満した。6月に続く議長辞任という異常事態の中で、25日開会の11月定例会が迫る。野党会派からは自民党・県民会議に対する批判の嵐が巻き起こった。
 自民会派の佐藤光樹会長は「議長2人が続けて辞職する事態になり、申し訳ない」と陳謝した。「不正は小学生が買い物のお釣りをごまかすようなみみっちい内容。情けない」と顔をしかめたのはベテラン議員。会派内には「中山氏を選んだ執行部に問題がある」との不満もくすぶる。
 中山氏が私的購入したマッサージチェアの領収書で政活費を受け取った問題を受け、11月定例会に議長辞職勧告決議案の提出方針を固めていた共産党県議団。白紙の領収書に虚偽の金額を書き込んだ中山氏の行為を「明らかな水増し請求だ」と問題視する。
 遠藤いく子団長は「問題は深刻だ。曖昧に終わらせては議会全体の姿勢が問われる」と語り、中山氏に対する議員辞職勧告決議案の提出も検討している。
 無所属の会の菅間進県議も「結果として偽りの領収書を作ったことは重い。全国で相次ぐ政活費の架空請求問題と同じに見られる」と険しい表情。21世紀クラブの吉川寛康県議は「問題の質は違っても、2人続けて辞任の衝撃は大きい」と事態の重さに言及した。
 6月に安部孝前議長が政活費費不正支出問題で辞任した後、後任に中山氏を選んだ自民会派にも怒りが集中。中山氏と議長の座を争ったみやぎ県民の声の藤原範典会長は「チェック体制も含め、自民会派に大きな問題がある。後任の選出は、他会派と意思疎通を図るべきだ」と強調した。
 社民党県議団の岸田清実団長は「この事態を自民会派がどう受け止めるかが問われる」と指摘。自民会派と与党を組む公明党県議団の庄子賢一会長も「会派内で踏み込んだ改革を求めたい」とくぎを刺した。
 中山氏の辞任表明を受け、報道各社の取材に応じた村井嘉浩知事は「真面目で実直な人で、何らかの思い違いがあったと信じたいが誤りは誤り。これ以上は擁護できない」と突き放し、「次の議長は議会をまとめるリーダーシップと、自らをしっかり律する人物でなければならない」と話した。


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2016年11月22日火曜日


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