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<宮城議長辞意>順繰り人事 再び汚点

 【解説】政務活動費(政活費)の不正支出で、宮城県議会の安部孝前議長が辞任してからわずか5カ月。今度は不正受給で、後任の中山耕一議長が辞任を余儀なくされた。「政治とカネ」を巡り、トップが2代続けて途中退場する恥ずべき汚点を残した。
 問題の背景には中山氏の税金に対する感覚のまひがあるが、両氏が所属する最大会派、自民党・県民会議(32人)の責任も相当に重い。会派として議長ポストを握り続ける資格はないと自覚すべきだろう。
 自民会派には、当選回数に応じて順繰りに議長職を割り振る慣例がある。中山氏については当初から「カネ」に関する指摘が取り沙汰されていたが、当選回数4回の中から要職を歴任したなどの理由で選ばれた。
 議長選に勝てるかどうかという計算や、議長を経験した重鎮らの意見が重視され、行政の監視役を担う議会の長としての資質をないがしろにしてきた。「身内の論理」を最優先した弊害が噴出した帰結とも言える。
 これだけの不祥事を抱えてなお、会派内には「自民以外から議長を出すことは考えられない」(中堅議員)とのおごりがはびこる。数の論理で、旧態依然の議長選びを強行しようとする自民会派に、浄化作用を期待することはできない。
 3日後の25日には新議長が選出される。危機を乗り越え、信頼を回復するためには、全てをリセットした議論こそが不可欠だ。(報道部・大橋大介)


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2016年11月22日火曜日


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